ちょっと変わった自己啓発本 「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
普通、自己啓発本ていうのは以下の内容で話が進んでいくと思います。
①、具体的な目標を設定する
②、その為の詳細な計画を立てる
③、それを実行する為の意識を改める
④、その目標をどれだけ進んだか検証し、必要なら修正する
⑤、失敗を恐れるな!!挑戦することをためらうな!!
⑥、自分は今からでも変えられる!!
これを実行する為のメソッドに違いがあれ、大体の所はここに沿って話は進んでいきます。
「頭のゴミ・・・」もそういう意味では全体としてはこのラインに沿った内容で進みますが、アプローチの仕方がちょっと変わってます。
一番印象に残っていることとしては、
ですから、自己啓発で一般的に言われている
「ゴールは実現可能なものにすべき」という説は誤りであり、
かつ危険です。
この本では、一度自分の頭の中の固定観念(コンフォート・ゾーン)を外して新しい自分を作り出す事で自分の可能性を高めるといった考え方をしてくるため、
「実現可能な目標」はこれまでの自分の固定観念に縛られた結果でしかないようです。
現状の外にゴールを設定するなら、ゴール側にコンフォート・ゾーンがずれ、スコトーマ(心理的盲点)がはずれ、それまで見えていなかった道筋と方法が浮かび上がってきます。
こういった体験を繰り返す為、実現不可能な目標を設定すべきと唱えています。中々斬新です。正直こういうアプローチはなかったわ。
この本のタイトルにある「頭のゴミ」というのも、自分の中にこれまで作られてきた不安・不快なもの(モヤモヤした何か)が周囲と過去の自分を表してきた言葉が作り出したイメージというもので、これを取り払えばどれだけでも人は成長できるといった考え方に基づいて話が進んでいます。
ただ、その為の方法がこれまでの自己啓発本に無いアプローチの仕方をするので正直好き嫌いが別れると思います。自分も正直違和感が拭えません。
そういう意味では自分自身これまでの固定観念に縛られているのかもしれません。
とはいえ、良い事も多く書かれています。
過去ベースの考え方を捨て、未来ベースの考え方に切り替える。
自分の未来は最高であると確信して生きている人は、過去の自分も今の自分も、最高の自分になります。
良くも悪くも自分次第、ネガティブな言葉で落ち込むこともあればポジティブな言葉で浮き上がることもあります。それならポジティブな言葉だけ受け入れて自分の未来を明るくするように持っていく方が自分にとっても、周囲にとっても良いことになるでしょう。
これを手っ取り早く行う手法が
「現状の外に設定したゴールに向かって新しいコンフォートゾーンの臨場感を高めていく」
ことになります。心から望むゴールがあれば、頭のゴミの大半がなくなるのです。
確かに視点が変われば見えるものが変わります。高いところから自分の立ち位置が分かれば動き方もこれまでとは変わってくるでしょう。その為の訓練ってことでしょうか。
個人的に印象的な言葉としては
最高の未来から振り返れば、「失敗」というものはありえません。
最高の未来のために、さまざまな出来事が必要だった、ということなのです。
ですから、失敗を恐れる必要はありません。
今の逆境は振り返ってみれば「いい思い出」になるんです。振り返った時のいいネタだと思えばこの状況も楽しめるでしょう。
ただ、これだけは経験上納得はできません。
「辞めた後のことは辞めてから本気で考えよ」
転職で一番失敗する考え方です。著者はこれで成功しているそうですが、自分はこれをやってかなり遠回りをしました。
だから転職するときは転職先決めてから辞めます!!
まあ、こう考えてしまうから固定観念に縛られているんでしょうね・・・