「フリーランス」を意識しだしたら読んでみる? 「フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい働き方」
「フリーランス」
会社人間からしてみれば憧れてはいるものの、「きっと大変なんだろうな・・・」と思って二の足を踏んでしまう働き方です。
とはいえ終身雇用も崩れ、「人生100年時代」と言われてきた昨今、会社を退職してからも働く方法を考える必要が出てきています。
年金も本当に貰えるのか分かりませんし、この先の備えとして色々な働き方を考える時代にはなってきています。
そこで会社に頼らず、個人事業主としてこの先を切り開いていく為の教科書として
これをお勧めします。
フリーランスに関わる本は色々出ています。
ですが、差し当たり
「フリーランスってどんな感じなの?どういう事に気を付けていけばいいの?」
「フリーランスって会社にも縛られず、自由に仕事ができて素晴らしい!!」
って夢見がちな人たちに現実を突きつけてくれる意味でもいい教科書です。
主な内容としては、
①フリーランスになるきっかけ
②なってからの苦労(なりたての頃の仕事が無い時代の話)
③仕事にまつわるトラブルとその解決策について
④いろんな苦労はあるものの、やっぱりフリーランスは素晴らしい
書いてる人が今の生き方を十分楽しんでいるだけあって読んでいてもそれが伝わってきます。なにより漫画です。読みやすいのでどんどんページが進んでいきます。
個人的に印象に残っている部分としては・・・
やっぱり営業なんですよ。どんなに仕事ができても得意先に営業してから初めて仕事が貰える訳なんですよ。
そりゃ成立しない事も多いけど、自分から動かないと何も始まらないし、自分から動くことでいろんな事が回り始めてくるもんです。ただ、闇雲に営業をかけるのではなく資料も作り、アポイントを取るといった手順も踏まえなければいけませんが。
あと、「安定は敵」と「孤独を力に変えろ」という言葉ですね。
そもそもフリーランスって仕事だから収入が安定する訳じゃないから安定すること自体稀だと思いますが、安定し始めると自身の成長が止まる方へ向かうそうです。
また、基本1人での作業ですから「孤独」を意識します。
「孤独」ってその状態が続くと自然に不安になってきます。
夢中になっているうちはいいんですよ。
でも、ふと我に返った時に来る不安はとても大きなものになってきます。
これを乗り越え、力にすることができればフリーランスとして生きていけるのではないでしょうか?
昔に比べるとフリーランスで行く為の環境が整ってきました。
クラウドソーシングで仕事を探すといったこともできるようになったので、以前ほど営業に力を入れなくてもいいのではって気がします。
(でも定期的に仕事をもらえる環境を作ろうとすれば取引先への営業は必要でしょう)
本書ではイラストレーターでのフリーランスとなってますが、実際どの職種でも求められることは同じですので、基本的な所はこの本から学べます。
会社勤めで疲れてきたとき、仕事に行き詰ってきたとき、現状を変える方法の一つとして「フリーランス」を考えることができれば、あなたのストレスも大分改善されます。
「フリーランスでも行ける」そう後押ししてくれる1冊です。